今日は建物のすきまについてお話します。
突然ですが、この二つの四角はいったい何でしょう?
すきまって言っちゃってるので予想はついていますよね。
これは一般的な住宅と高気密住宅での、家の気密(すきま)の差なんです。
35坪の家で家全体のすきまを集めて比較しています。
34㎝角と7.6㎝角。
このすきまから暖房や冷房を逃がしていると考えてください。
いくら断熱のしっかりした家を建てても、すきまが多ければそこからどんどん熱を逃がしてしまう。
それってエネルギーの無駄遣いですよね。
だから壁や屋根の断熱性能をあげることと同じように、家のすきまについても考えることが重要なんです。
断熱性能だけを良くしても家全体の住み心地は飛躍的に向上しません。
断熱と気密と換気はセットにしてあげていくことが重要なんです。
とは言っても気密って目に見えづらいものですよね。
ご安心ください。気密は数値で表すことができます。
私たちは、一棟一棟気密測定を行い、気密を表すC値を測定しております。
また断熱性能と併せて性能報告書を発行しています。
C値を聞いて、「大した差はありません」「施工で変わってきますから」
なんていう答えが返ってくることもあるようですから、要注意ですね。
すきまのある家ってこんな風に見えるんですね。
暖房の熱は上にたまり、すきまからどんどん熱が逃げ、足元がひんやりするのも納得です。
断熱の重要性はもっともですが、それを最大限生かすべく、気密にも目を向けてみて下さいね。